創業・ベンチャー国民フォーラム 2009

イブニングフォーラム

2005年11月22日、東京渋谷・T's BUSINESS TOWER 6階ホールにおいてイブニングフォーラム(関東地区)が開催されました。 今回はコーディネーターに赤羽 雄二氏、パネリスト陣には飯塚哲哉氏、進藤 達也氏を迎え、創業を目指す参加者とパネリストの方との間で活発な意見交換が行われました。ここでは、そのフォーラム模様の一部を皆様にご紹介します。

開催概要

大企業ベンチャー 〜コーポレートベンチャー、スピンアウトベンチャー〜

日  程:
2005年11月22日 18:30〜20:00
会  場:
渋谷 T's BUSINESS TOWER 6階ホール
会場へのアクセスはこちら⇒ http://www.tsbiz.jp/company/map.html
コーディネーター:
赤羽 雄二 氏
 (ブレークスルーパートナーズマネージングディレクター プロフィール
パネリスト:
飯塚 哲哉 氏 (ザインエレクトロニクス 代表取締役) プロフィール
 進藤 達也 氏 (アクセラテクノロジ代表取締役社長)プロフィール

レポート

今回のイブニングフォーラムは「会場を出たその時から、新しい一歩を踏み出していって欲しい」という講師陣の思いから、参加者からの質問を受けて講師達が答えながら進行する「パネルディスカッション形式」となりました。
この展開は、非常に好評で、終了後もパネリストの方への質問がなかなか止まないほどの盛況ぶりでした。前半は赤羽氏、進藤氏、飯塚氏それぞれに、「コーポレートベンチャー、スピンアウトベンチャー」の背景や苦労など、ご自身の創業当時を振り返っていただきました。


赤羽氏からは、「起業したいと思う方の多くが、創業の思い、アイデア、気になっているポイントを出来る限り書き出し、徹底的に話し合うことをしていない。それらを行っておくことが、起業には大事である。」と起業における 具体的な心構えをお話いただきました。

進藤氏からは、「大企業から起業へと飛び出る場合は、大いに大企業の力を活用したほうがよい。それは、大企業社内の優秀な人材から、様々な意見を聞くことで、自分のアイデアが研ぎ澄まされていくし、会社としても成長のステップを踏むことができる。」とご自身の起業体験をお話いただきました。

飯塚氏から、「起業には人材が大事であり、また大儀を持つ必要がある。日本は、ベンチャーを育てる環境が良いとは言えない。ベンチャー企業が育っていくためのキーポイントは、大手と組むアライアンスが必要。」といった現在の 日本における“ベンチャー事情”をお話いただきました。

創業者自らが語る経験談や起業論に、参加された方も興味深々の様子でした。



後半からは、メインとなる参加者からの質問に、赤羽氏、進藤氏、飯塚氏のお三方に答えていただくパネルディスカッションが行われました。
その中から今回は、参加者からの質問と、それに対する講師陣の方々の回答の一部をご紹介します。


●Q1
「ベンチャーが、会社を大きくしていくには大手の資産を活用していくべきだとお話を頂きましたが、大手とアライアンスを組んだ際の上手な協業の仕方と協業した際の顧客獲得におけるメリットをお教えください。」
●A1(進藤氏)
「最初はベンチャー企業が大手と協業まで結びつけることは難しい。私も、富士通時代の基盤を生かしたが、最初は大企業に出向いていって“アライアンスを組みたい”といっても門前払い。やはり人脈が重要であり、私の場合オラクルを立ち上げた、サンブリッジのアレンマイナー氏から投資を受けたことが大きい。その人脈から大手との協業を生まれ、さらにその先の人脈も紹介してもらうことで協業のメリットが生れた。


(飯塚氏)
「協業のメリット」と「お客様を見つける」こととは切り離して考える必要がある。協業してもお客様が欲しがっているものを提供できなければ お客様は見つからない。日本の大手カスタマーの特徴は、実績のない会社からは購入したくないということ。 大手も生き抜くために必死になっているのだから、ベンチャーから購入するように国が支援しても、簡単に買うわけにはいかない。 その中で、ベンチャー企業から購入してもらうには、きちんとリスクの説明をして「これを買わなければ、競争力が落ちてしまう」と、なんとしても思わせることができればベンチャー企業の製品でも買ってもらえると思います。


●Q2
様々な起業の仕方がある中で、今の時代に「スピンアウト・カーブアウト」を用いて起業するメリットは、何ですか。
●A2(飯塚氏)
ベンチャーの基本は“脱藩”だと思う。大企業が「集中と選択」が必要だといわれている中で、その社内にも猛烈に良い人材がいるわけですから、これら良い人材が塊で社外に出ることで、起業する側としてもある程度安心感を持てる。社会全体としてもインパクトがあるし、こういった仕組みを作っていくべきだと思う。


●Q3
アイデアはあるが、大手企業で働いていたわけではない起業を目指す 若者集団が、大手との関係を持っていない現段階で、そのアイデアを 実現していくためには、どのような形で進めていけば良いですか? また、どのような会社が投資してくれると思いますか?
●A3(進藤氏)
まだ、会社を興す段階ではないのかもしれません。大事なのは、よく考え抜くことだと思います。お金を出してくれるところに行ってベンチマークとして話しを聞きにいくのは良いかもしれませんね。投資してくれるところとしては、業界や業種によって様々。サンブリッジのような会社を探して行くのがよいかもしれません。


●Q4
赤羽氏の「日本発の世界的ベンチャーを育てたい」という思いはどんなものでしょうか。
●A4(赤羽氏)
日本は、江戸時代の昔から技術も優れ、経済的にも大きく発展し、数々の世界的企業を生み出しててきた。ところが、近年、新しく会社をおこすということに関しては、閉塞感が強い。ソニー、トヨタ、キャノンなどの世界的企業に続く、次代のベンチャーを育てたい。


●Q5
大手とのアライアンスではなく、小さい会社同士の組み合わせは上手くいくのでしょうか。
●A5(進藤氏)
小さい会社同士は、仕事をやっているようには見えるが、なかなか大きくはなっていかないと思う。だからこそ、大手と組む必要があり、大手が動きづらいところを支援して、ギブアンドテイクを行い、大手の顧客とのつながりを持つことでWIN・WINの関係を築き、大きくなっていくほうがよいと思う。


参加者の声(アンケートより)

●本日のイベントに参加されて、「起業すること」に対するイメージについてどのように思われましたか? ●本日のイベントに参加されて、あなた自身の意識の変化はありましたか?

フォーラム終了後も、多くの参加者が、コーディネーター・パネリストからより、詳しいお話を聞こうと名刺交換を積極的に行っていました。また参加者同士でも意見交換を交わす姿などが見られました。
講師の方々と、また参加者同士のコミュニケーションの場としても活用していただけたようです。

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