第22回JVA受賞者インタビュー

第22回JVA地域貢献特別賞

石川 彩子

株式会社
ミツモア 
創業者 兼 代表取締役CEO

「ミツモア」を通して、
日本のGDP向上に貢献したい。
地域経済の活性化に向けた挑戦

「ミツモア」を通して、
日本のGDP向上に貢献したい。
地域経済の活性化に向けた挑戦

プロフィール
1984年生まれ、東京都出身。ベイン・アンド・カンパニーでのコンサルタント経験を経て、渡米。シリコンバレーのECスタートアップ・Zazzleで開発管理や経営管理業務に従事。帰国後、日本のGDP向上を目指しミツモアを創業。東京大学 法学部卒 ペンシルバニア大学ウォートン校MBA取得。第22回「Japan Venture Awards」にて、地域貢献特別賞を受賞。
Q1JVAを受賞した時の感想と応募したきっかけ
「ミツモア」は地域密着型サービスです。そのため、地域貢献特別賞の受賞が決まった際には「やり続けてきて良かった」と心の底から思いましたし、これまでの努力が認められたように感じました。日本全体を盛り上げるためには、地域経済を活性化することが必須であるため、そのためにはどうすればいいのか、どのようにすれば地域に貢献できるのかを考えながら事業を続けてきました。
「Japan Venture Awards(JVA)」に応募をしようと思ったきっかけは、広報メンバーからの提案です。ミツモアは工務店や士業といったオールドエコノミーで事業を展開されている専門家にご利用いただいています。「権威あるアワードを受賞できれば、クライアントからの信頼度を高めることに繋がるのではないか」と勧められました。また、その意見を受けて私自身でも調べてみた際に、JVAには歴史があり、過去の受賞者は現在も一線で活躍されている方が多くいらっしゃる点が魅力だと思ったのも応募理由の一つです。
授賞式に参加した際には、来場者の多さに驚きましたし、改めて影響力があるアワードなのだと感じました。
Q2起業に至ったきっかけと現在の事業
父の仕事の関係で、幼い頃から日本と中国を行き来する生活をしていて、社会人になってからもアメリカやシンガポールなどで働いていました。海外での生活を続ける中で感じたのは、経済が成長している国で生きる人々の強さです。個人差はもちろんありますが、そういった国の人々は楽観的で自身の能力に自信がある人が多い。
一方で、日本は経済が停滞しているからか、全体的に閉塞感が漂ってしまっているように感じていて……。「日本のGDPを増やし、そういった状況を変えたい」という強い思いが、起業を決意するきっかけとなりました。
そういった想いの元で私たちが開発・提供している「ミツモア」は、依頼者と事業者の双方に負担となっている見積もり作業を自動化し、作業効率化に貢献する見積もり比較・受発注サービスです。
前職でコンサルタントをしている際に地域の中小企業の方々とお話しする機会が多々あり、生産性について課題感を持っている企業の声をヒントに事業案を思いつきました。
生産性の改革が進んでいないサービス産業の事業者をメインターゲットとしていて、現在は300種類以上のサービスカテゴリがあります。2022年8月からは現場仕事に特化した生産性向上のためのSaaSプロダクト「MeetsOne」の提供も開始しました。
Q3今後の展望と読者へのメッセージ
今後は「ミツモア」で集客に貢献し、「MeetsOne」で現場の生産性を改善するといったサイクルを生み出したいと考えています。両方を使用していただくことで、事業者の事業成長に資するサービスにしていきたいですね。
会社としては「MeetsOne」のリリースと同時に総額23億円の資金調達も実施しています。「日本のGDPを増やし、明日がもっといい日になる、と思える社会に」というミッションの実現に向け、組織を強化するフェーズでもありますし、興味を持っていただいた方は、一度ご連絡いただけますと幸いです。
また、私たちはミツモアの事業を通して「地域経済を活性化することの難しさ」を日々感じています。制約が多くITから取り残されやすい分野であり、事業として成功するハードルが高いのも事実です。しかし、誰かが取り組まなければいけないことでもあります。
もし、そういった事業をされていて、かつこれから認知を拡大していきたいフェーズの企業がいらっしゃるのであれば、JVAへの応募を検討してみてはいかがでしょうか。アワードをきっかけとしたご縁が生まれる可能性もありますし、私どもとしてもこの分野を盛り上げてくださる仲間が増えることを願っています。

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