過去の受賞者インタビュー

# 01

第21回JVA
科学技術政策担当大臣賞

岡島 礼奈

「人工流れ星」にのせた思い。
科学と人類の発展に貢献し、
社会にイノベーションを起こす。

岡島 礼奈

株式会社ALE 
代表取締役 /
Founder & Chief Executive Officer

プロフィール
1979年、鳥取県生まれ。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号を取得。在学中に、サイエンスとエンターテインメントの会社を設立。修了後、ゴールドマン・サックス証券へ入社。2009年から人工流れ星の研究をスタートし、2011年9月に株式会社ALEを設立。第21回「Japan Venture Awards」で科学技術政策担当大臣賞を受賞し、科学と人類の持続的な発展への貢献を目指している。
Q1起業に至ったきっかけを
教えてください
私は大学院で天文学を専攻していました。周囲には「天文学、基礎科学を学んで何の役に立つの?」と聞かれることも多かったのですが、文明の発展、ひいては人類が生き残るために必要なものだと思っています。具体的に言うと、現在私たちの生活に欠かせないGPSや半導体は、基礎科学の理論がなければ存在していません。基礎科学は、人類の発展に欠かせないものなのです。
基礎科学を進化させるため自分に何ができるか考えた時、大学の先生方が資金調達に苦労されているのを目の当たりにして、新しいお金の流れを作りたいと思うようになりました。そこで思いついたのが、人工流れ星です。
流れ星は他の宇宙事業と比較して小さく始めることができる上に、誰しもが知っていてキャッチーなものなんですよね。つまり、マネタイズがしやすい。何より、流れ星の研究が進めば、これまで取得できなかった大気のデータを分析できるかもしれない。もし実現すれば、気候変動のメカニズム解明にも役に立つでしょう。
「将来は火星に移住する」という話もありますが、私たちは地球に住み続けることを目標にしています。宇宙開発で得た知見を活かし、地球にフィードバックすることで、持続可能な社会を実現したいと思っています。
Q2JVAに応募したきっかけを
教えてください
知人からの紹介で「Japan Venture Awards」を知りました。詳細を調べる中でわかったのは、“社会的課題の解決に取り組んでいるベンチャー企業を評価しているアワード”なのだということ。
というのも、歴代受賞者には不妊治療・少子化対策の課題解決に取り組んでいるVarinos株式会社の桜庭喜行氏や、再生医療の実現を目指している Heartseed株式会社の福田恵一氏といった方々が名を連ねていますよね。お二人とも社会課題に対してアプローチされている起業家です。「Japan Venture Awards」は、社会貢献度の高さとフィロソフィーをしっかりと確認した上で、評価されているのだと思いました。
ALE は事業の特性もあり、エンターテインメント企業だと思われることが少なくありません。それは決してネガティブなことではなく、会社を認知していただけるのは非常に光栄なことです。しかし、私たちには「基礎科学の発展に貢献し、イノベーションを起こして人々の生活を豊かにする」といった明確な意図がある。「Japan Venture Awards」に応募することで、 事業をより成長させるとともに、ALE の思いを世の中に伝えるきっかけとなればいいなと思ったのです。
Q3JVA受賞後、
ビジネスに変化は
ありましたか?
昨年のJVA受賞式は残念ながら参加できなかったのですが、同じ受賞者の方からメッセージをいただいて、さまざまな業界の方と交流を深めることができました。疎遠になっていた知人から受賞に対するお祝いの連絡があり、進行が止まっていた話が再び動き出したケースも数件あります。
受賞による影響力の大きさを感じましたし、ビジネスが活性化したように思いますね。
また、起業から数年で倒産に追い込まれるケースも珍しくない中で、会社としての持続可能性をアピールできたのではないでしょうか。
私たちのように前例のないビジネスは、事業内容を理解してもらえないことも少なくない。時には“無意味なお遊び”だと誤解されてしまうこともあるかもしれません。
しかし「Japan Venture Awards」は、表面的なものだけでなく、事業内容をしっかり分析した上で判断してくださいます。受賞しなければ意味がないというわけではなく、応募するだけでも新たな発見や出会いがあるはずです。それによって新たなビジネスの種が見つかる可能性もあるでしょう。「新しく価値をつくり、世に広めたい」といった強い思いのある起業家の方々には、ぜひ挑戦してみていただきたいですね。

インタビュー動画

過去のJVA受賞者に「起業のきっかけ」「JVA応募のきっかけ」「JVA受賞後のビジネス変化」についてのインタビューをしました。

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